抗生物質で治る性病は?

抗生物質で治る性病は?

近年、若者を中心に性交渉による性感染症患者が増加傾向にあることが報告されています。自分は大丈夫だろうと予防や検査をしなかったりして放置しているうちに、知らない間に蔓延させているという可能性があります。

明らかな症状が出れば日常生活にも支障をきたすこともあり、少し抵抗があっても専門の医療機関を受診することを選ぶでしょう。

最近ではネットでその症状の病気合わせた薬を個人で購入することが可能になりましたが、それは医師の適切な診断ではないため最適な治療ができているとは限らないので注意が必要です。

また、性病は完全に治癒しなければ症状が悪化したり性交渉によって相手も巻き込んでしまうことになりかねないため、自己判断で対処し続けるのは非常に危険です。

さらに危険なこととして、適切な処置を施さない限り自然に治癒することはまずありえないということです。非常に恐ろしい性病ではありますが、抗生物質など適切な治療を受ければ完治は難しいことではありません。

例えば、国内でもっとも感染者数が多いと言われているクラミジア症は、クラミジア・トラコマティスという細菌感染によって引き起こされます。性感染症の代表的なもののひとつです。

この性病に対して使用される薬のひとつにマクロライド系とよばれる抗生物質があります。クラミジアのみならず広範囲の細菌に対して強力な殺菌作用を示す上に、その持続性が長いという特徴があります。

その他に、細菌のDNA増殖そして複製を阻害することで殺菌効果を得る抗生物質もあります。先ほどのマクロライド系のものと比べると副作用が少ないと言われています。

また別のアプローチの薬剤として、細菌のタンパク質合成を阻害することで増殖を阻害して治療する薬もあります。これらの作用経路を基にして抗生物質で治療が行える性病はクラミジア症以外にもいくつかあります。

例えば、国内感染者数が2番目に高いと言われている淋病も抗生物質で治療することができます。他にも、性器ヘルペスや尖圭コンジローマ、膣トリコモナス症、性器カンジダ症などが挙げられます。

しかしながら、中には膣トリコモナス症や性器カンジダ症のように性器の炎症のひとつに挙げられるけれども必ずしも性交渉による感染が原因ではない場合があります。

疲労やストレスなど患者の免疫力が一時的にでも著しく低下していた場合には、性器からの感染を許して炎症を引き起こしてしまう可能性があるのです。

性病は避妊具を用いた予防がよく知られていますが、ディープキスやそれ以外の接触によっても感染しうるということを忘れず、基本的には不用意なセックスを避けるというのが一番の予防策と言えるでしょう。